久々にDJやります。
1990年代後半から2000年代のはじめ、僕は米光達郎さんとLOVERS ROCK NITEというイベントを都内でやっていました。
その名の通り、ラヴァーズ・ロックばかりをかけるDJイヴェントです。ゲストをお招きしたこともありますが、基本的には米光さんと2人で6〜7時間レコードかけっぱなし。最初は自由が丘のマルディグラで始まり、その後は西麻布の小さいバー、それから青山のOJASラウンジと場所を変えながら開催しました。
当時はラヴァーズ・ロック自体に対する認知も低くて、僕らはもう少しラヴァーズ・ロックに興味ほしいよね、ぐらいの気分で始めたものでした。
当時の日本では、70年代のUKラヴァーズなんてジャネット・ケイ以外はあまり聴かれていないような時代でしたから、僕らは70年代のイギリス産のラヴァーズを中心にジャマイカ物なども取り混ぜてかけ続けました。
それと並行して僕はThis Is Lovers Rockというカセット(後にCDに)を無償で配布し、UKラヴァーズの普及につとめていました。これは3集まであります。
そうこうするうちにイヴェントの集客も増え、僕が配布していたカセットのシリーズがレコード会社やマガジンハウスの発行していたRELAXの編集部の耳に止まり、RELAX2001年11月号でラヴァーズ特集が展開され、Relaxin’ with LoversのCDシリーズがKi/oonよりリリースされることになります。
RELAXの特集では数多くのラヴァーズのレコードをピックアップし紹介しました。その選盤は僕が担当。

このラヴァーズ特集とRelaxin’のCDの影響は凄まじく、RELAXに掲載されたレコードはことごとく高騰していくことになります。Relaxinのシリーズからは和モノ・ラヴァーズのコンピも登場し、広い人気を獲得しました。そのRelaxinのシリーズもライセンス元との契約が切れてしまっていて再発もできない状態ですが、ここからリリースされたCDが今でも広く聴かれていることはとてもうれしく思います。ちなみに僕が選盤解説を担当しているのは、Relaxin’ woth Loversの1,2集です。
  
あれから16年もの時間を経て、今ではラヴァーズ・ロックの認知も評価も定着し、広く聴かれているようになっています。そしてまた最近ではラヴァーズの人気が再燃しているようでもあります。

そんな中、来る2017年12月9日大阪のコーナーストーン・バーにて開催されるLOVERS ROCK NIGHTにゲストとしてお招きいただくことになりました。Yodaさん、Pirates Mikiさんありがとう。
僕はDJ下手くそなのですが、僕がこれまで親しんできたラヴァーズの名曲の数々を時間の許す限りプレイする予定です。曲をじっくり楽しんでいただきたいので僕のプレイは基本ピッチ変更無しで曲もカットせず最初から最後までかけるスタイルの予定です。そこでかける曲は僕が集めてきたオリジナルのシングルのみの予定(多少の例外がある可能性はあります)。

関西では初のDJですし、ふらっと遊びに来ていただけると助かります。

ちなみに今回のフライヤーのデザインは、僕がレゲエ・マガジンの編集長時代に原稿を書いてもらっていた倉谷くん。なんかめぐり合わせですね。

 

CHRONIXX『CHRONOLOGY』

On 2017年7月7日, in 音楽, by dubbrock


待望の新作だったわけですよ。
CHRONIXX待望のアルバム。これまでにも作品は出ていますが、コレがインターナショナルなデビュー盤的な位置づけ。

冒頭曲からニヤニヤしちゃうわけです。昨年の来日公演でもやった曲ですが、根底を流れるのはバーリントン・リーヴィの「プリズン・オーヴァル・ロック」。カヴァーじゃなくて「根底を流れる」と書いたのは、「プリズン・オーヴァル・ロック」を咀嚼して新たな全く別の作品にしているんだけど、きちんと「プリズン・オーヴァル・ロック」が聴こえるというね。派手な曲ではないですが、ほんとぐっと来ちゃいます。CHRONIXXの父、CHRONICLEはバーリントン・リーヴィのフォロワーというかバーリントン似のシンガーとして頭角を現した人。父の存在なしに今のCHRONIXXはなかっただろうし、その父もバーリントンなしにはレゲエ界で人気を獲得することはなかったかもしれない。そんなことを考えながら、レゲエという音楽の連続性に思いを寄せるのが必然の冒頭曲で僕のようなおっさんはぐっと来ちゃうわけです。
ぐっと来た後に、何が起こるかというと続く2曲めで親父CHRONICLEが登場するわけです。バーリントン・マナーの歌唱でがっちり曲をリードし、歌もDJ、シング・ジェイなスタイルを器用に織り交ぜながらCHREONIXXが絡むという冒頭曲からの受けとしてはコレ以上ない作品でつながるわけです。ディーン・フレイザーと今年1月に他界したナンボ・ロビンソンによるホーンズにもぐっと来ちゃってね。
3曲目は、フランスのリズム・メイカー、Bost & Bimが制作した曲。冒頭に印象的なホーンが入ってると思ったらこちらにはマティック・ホーンズ〜テンユー兄弟のヘンリー・テンユーがトロンボーンで参加。続く4曲目もヘンリー・テンユー参加。
ガーネット・シルク「ギヴ・アイ・ストレンクス」のサンプル・ネタを含む5曲目ではキンゼイ・リポートのドナルド・キンゼイがギターで参加…
なんて参加ミュージシャンのことばかり書いてたって面白いわけじゃないのでコレぐらいにしとくけど、人気ドラムンベース・アーティストのルディメンタルがプロデュース参加した曲「ロンリネス」なんて曲もあって、その曲のサウンド・プロダクションはちょっと毛色が変わっているのだけど、でも物凄くレゲエなんです。CHRONIXXが中心にいるとレゲエになるという強い磁力を持ってるわけで。

CHRONIXXのことを簡単に言ってしまえば、新しい世代のルーツ・アーティストなんだけれど、シンガー・パートではわかりやすいシンプルな言葉を選び、リリックのわかりやすさに重きを置き、ラスタのことやジャマイカのルーツのことを歌いながらも普遍性を持たせようというCHRONIXXのセンスは他のジャマイカのアーティストとは見ている地平が違います。ジャマイカへの愛はありながらも目線はインターナショナル。そういう意味ではボブ・マーリーとの近似性を感じない訳にはいきません。

FUJI ROCKで来日もするので、会場に足を運ぶ方はぜひ彼の勇姿を見てください。 しかし、まずは今日7月7日に発売となった『CHRONOLOGY』を聴いてください。24歳という若きジャメイカンが世界に問う『CHRONOLOGY』を是非みんなで感じて欲しいのです。今こそ聴くべきアーティスト、聴くべきアルバムです。2017年、このアルバムを聴かずに2017年のレゲエは語れません。

 

ラジオ、ラジオ

On 2017年5月5日, in 未分類, by dubbrock


最近、ラジオなんです。
僕の通勤は基本自転車なのですが、骨折した右手首が痛むので、最近はもっぱら歩いて通勤しています。片道6キロぐらいなので1時間弱。ちょっと寄り道したりすると1時間ちょい。往復2時間ぐらい歩いてる感じですね。
歩いている間はずっとラジオを聞いてます。基本はNHKのラジオ第一。スマホのアプリでもラジオ聴けますが、通信量がかかってしまうので、数か月前にラジオを買いました。気分的にアナログチューナーのものが良かったので、ソニーのラジオを。今の安価なラジオってほとんどがデジタルチューナーなんですよね。MEGA BASSってなんて機能いらないけどw
スマホのアプリでラジオで聞いたほうがノイズレスなんだろうけど、歩いてて電波の悪いところにぶつかるのも楽しいんです。

通勤するのは朝が8時台から9時台、夕方が6時台から7時台。
平日の朝はNHKすっぴん。土曜日はJ-Waveの渡辺祐さんの番組、日曜日はJ-Waveの平井理央さんのワンダーヴィジョンから9時からはチャンネルを変えてNHKの日曜討論。
帰る時間帯は、平日はNHKラジオ第一でニュースなど。土日はNHK第一でちきゅうラジオ。
最も好きな番組は、すっぴんの月曜日宮沢章夫さんと金曜日の高橋源一郎さん。
すっぴんに関してはアンカーの藤井彩子さんが最高すぎて大ファンです。
仕事場に着いてからもお昼のニュースまではラジオをつけています。
ラジオって流れていても、気にならないところもあるし、聴きたいときだけ耳を傾けたり、不意に流れる音楽にぐっと来たり、とてもいいメディアと思います。

小中高時代はレコードを買うお金もないのでもっぱらラジオのエアチェックしてたわけで、ラジオは音楽を聴くための道具でした。しかし、今は音楽番組を聴くわけではないし、ラジオのトークや知らないこと、知らない人に出会えるのが楽しい感じ。音楽番組もたまに聴くけどw

ラジオ聞きながら黙々と歩く生活も悪くないです。自転車のときはラジオ聴けないので、今の感じも楽しいです。なんだかんだで1日2万歩ぐらい歩いてますw





 

池田満寿夫と小玉和文『an endless』

On 2017年5月4日, in 音楽, by dubbrock

こだま和文さんの発売された音源での中でコレだけは手にすること出来ないかもなと思ってきたアルバムがこの池田満寿夫と小玉和文『an endless』。幸運もあって入手したわけですが、すごくいいアルバム。
1984年とクレジットされているから、既にミュート・ビート時代です。
何度もこだまさん本人に、あの音源コピーしてもらえませんか? とお願いしたかったけれど我慢してきた作品。

版画家であり、芥川賞作家でもある池田満寿夫(1934-1997)さんとのこの作品は、何の打ち合わせもなしにスタジオにあったアコースティック・ピアノとフェンダー・ローズ(エレピ)を即興で引く池田さんにこだまさんがトランペットで対峙したインプロヴィゼーション。片面1曲ずつ。
池田さんの奥様(ヴァイオリニストの佐藤陽子さん)の許諾がでないため、再発もCD化もされていない作品でお目にかかることも少ないけれど、入手できてホッとしている次第。
このアルバムについては、こだまさん自身も『いつの日かダブトランペッターと呼ばれるようになった』で書かれているので、未読の方はぜひ。

池田満寿夫と小玉和文『an endless』ポリドール28MX1168

以下の写真は裏ジャケットより。こだまさん若い。おそらく29歳ぐらい。


 

GREENSLEEVES40周年(Riddim) 最近の仕事

On 2017年4月24日, in 音楽, by dubbrock


オーバーヒートが発行しているフリーペーパー『Riddim』が4月25日あたりから順次配布されるそうです。
最新号では今年40週年を迎えるイギリスのレゲエ・レーベル、グリーンスリーヴズのことについて書いています。グリーンスリーヴズがの歴史や果たした役割、そして現状などについて書いています。読んでいただけると幸いです。

この最新号は、石田昌隆さんが撮影された1984年のイギリスの写真がどど~んと掲載され、写真集のようだそうです。

限定部数ですのでお早めに。
確実に入手希望の方は、原宿Stussy, Heshdawgz、STREAMER Coffeeなどで入手できるそう。
または直接コチラに。

 

タリスマンは70年代末から活動を続けるヴェテラン・レゲエ・バンド。続々とブリストル・レゲエの重要作品をリリースしているブリストル・アーカイヴ・レコーズから81年のデビュー・アルバム『テイキン・ザ・ストレイン』など数多くの作品がリリースされているけれど、日本での知名度は残念ながら低い。早くからグラストンベリー・フェスなどにも出演するなど、レゲエ・フィールド以外からも注目されていたバンドだ。


Don’t Play with Fyah
デビュー以来、メンバーもだいぶ入れ替わっているけれど、この度、新作をリリース。しかもミックスはデニス・ボヴェル。アルバムにはダブも収録されていてそこも聴きどころ。冒頭のyoutube曲「Relijan」でのコーラスなどは、まさにマトゥンビを彷彿とさせますよね。
限定のアナログ盤も出ているので、興味のある方はぜひ!

以下は2016年のブリストルでのライヴ・セッション。

 


ナツメグがリリースしていたピアニカ前田 & The Good Baitesとトマトスの7インチがem recordsより再発されました。

僕がナツメグに在籍していた時代の作品の再発ということもあり、2枚の解説を書かせていただいています。トマトスの7インチは価格も高騰していたので、今回の再発を喜んでおられる方もたくさんおられると思います。
解説は2枚連続という感じになってますので、よろしければ両方お読みいただけると幸いです。

ちなみにトマトスの松竹谷清さんは2017年6月9日に還暦記念ライブを開催します。清さんの誕生日は6月29日。

ついでにもうひとつ。僕は2017年4月7日にこのブログを書いていますが、明日4月8日はトマトスにも在籍していたJAGATARAのNABE-CHANGの命日。あれからもう丸25年になります。

http://emrecords.shop-pro.jp/?pid=110837241
http://emrecords.shop-pro.jp/?pid=110837163

 

MUTE BEATチラシ 最近のお仕事

On 2017年4月7日, in 音楽, by dubbrock


MUTE BEATのポニー・キャニオン時代のアルバムが再発になるということでそのチラシのために原稿を書かせて頂きました。
2017年3月に発売になったのが『FLOWER』と『LOVER’S ROCK』の2枚で、追って『MARCH』と『LIVE』も発売予定のようです。

MUTE BEATについては、これまでもいろいろと原稿を書かせて頂きました。MUTE BEATは僕と同世代というか、ちょっと年上のバンドで、MUTE BEATの現役時代は原稿を書かせて頂く機会は実はありませんでした。今から29年とか前の話です。
その頃既に音楽に関する原稿は書き始めていたのですけど、音楽誌というよりはスポーツ雑誌の音楽コーナーとかそういうところで書かせていただくというのがやっと、という時代でしたのでMUTE BEATについて原稿を書く機会はMUTE BEATが活動していた時代にはなかったのです。ライヴはたくさん見ていたので、MUTE BEATが活動しなくなってから原稿を書く機会に恵まれました。

今回のチラシはA5が8面あるタイプのもので、MUTE BEATの年表やいとうせいこうさん、デイヴィッド・カッツさん、渡辺祐さんらによるコメントとともに、A5の2面分に「MUTE BEATの切り拓いたダブの地平」という拙文と「メンバー紹介」を書かせていただいています。

メンバー紹介を書いていて2人も他界したという事実をつけられたりしましたし、あの時代を振り返るのは僕にとっても特別なことです。

このフライヤーがどこでどのぐらい配布されているのか把握できていませんが、目にしたらご一読いただけるとうれしいです。

MUTE BEATが現役の頃から長い間、冊子『RIDDIM』をAkemi K.の名前で編集されていたKさんがつい先日他界されました、ご冥福をお祈りします。

 

LEE80TH_POSTER_v2

下手くそなんでDJするって口にするのはおこがましいのですが、久々にDJやります。
リー・ペリー生誕80年祭でトークショーとDJで参加します。
トークは石井EC志津男さん、工藤BIGH晴康先輩との3人でやるのですが、僕が最年少w
こういうこともなかなかないので楽しみです。
遊びに来てね。

祝!リー・ペリー生誕80年!!

スペシャルな祝賀公演を東京で開催!!!

[LIVE]+[DJs]+[写真展]+[トーク・セッション]+[映像上映]+[レゲエ・マーケット/Pop-Upショップ]+[ジャマイカン・フード]
あらゆる角度からLEE PERRYの生誕を祝福!

80TH BIRTHDAY CELEBRATIONS
LEE “SCRATCH” PERRY[WITH HIS BAND+LIVE MIX:内田直之]
“THE BEST OF BLACK ARK” SET

[SUPPORT DJs & BAND]
MURO、森雅樹(EGO-WRAPPIN’)、工藤 BIG ‘H’ 晴康、藤川毅、TOMMY FAR EAST、DUPPIES BAND

[スペシャル・トーク・セッション] 18:00開始!@2F-LIQUID LOFT
石井志津男 a.k.a. EC、工藤 BIG ‘H’ 晴康、藤川毅

[PHOTO EXHIBITION]
菊地昇、石田昌隆、グレート・ザ・歌舞伎町

[REGGAE MARKET & POP-UP SHOP] [映像上映] [JAMAICAN FOOD] [CA4LA x LEE PERRY コラボキャップ]

2016/7/20(WED) LIQUIDROOM 恵比寿
OPEN/START 19:00 (*2FのLIQUID LOFTは18:00よりOPEN)
前売 ¥6,000 *1DRINK代別途

レゲエ界~音楽界の伝説の中の伝説リー ”スクラッチ” ペリーの生誕80年を祝う祝賀パーティーとして一夜限りの東京公演が決定!彼のバンドと共に80周年のスペシャルLIVEセット【THE BEST OF BLACK ARK SET】を披露する!さらに今年は、リー・ペリーの代表作であり、音楽史上に燦然と輝く大名盤『SUPER APE』が、伝説のブラック・アーク・スタジオから産声を上げて40周年にもあたり、そのブラック・アーク期の珠玉の名曲をバンドを率いて【THE BEST OF BLACK ARK SET】と題しライブで再現!内田直之がそのライブ・ミックスを担当!

さらにこの日のリキッドルームは2FのLIQUID LOFTも巻き込み祝賀ムード全開!
LIQUID LOFTは18時からスペシャル・トーク・セッションを開催!日本のレゲエ・シーンの生き証人、石井志津男 a.k.a. EC、工藤 BIG ‘H’ 晴康、藤川毅の御三方がリー・ペリーを語る!
19:00からは、1Fのメインフロアも2FのLOFTも、豪華サポートDJ陣やバンドとして、MURO、森雅樹(EGO-WRAPPIN’)、工藤 BIG ‘H’ 晴康、藤川毅、TOMMY FAR EAST、DUPPIES BANDが次々に登場!

今や伝説として語られる『ペリー来航/黒船(ブラックアーク)来航』と評されたダブ・シンジケートを率いての初来日公演(1992年)から早24年。以来度々来日してきた生きる伝説リー “スクラッチ” ペリーだが、この節目の80年の祝賀には、既に参拝済みの方も、そうでない方も奮ってご参加ください!コンテンツてんこ盛りでお届けする必見のスペシャル・ナイト!

— EVENT DETAILS —

【LEE “SCRATCH” PERRY – THE BEST OF BLACK ARK SET】 DUB MIX BY 内田直之
『SUPER APE』をはじめ、数々の歴史的名盤が生まれたブラック・アーク・スタジオの珠玉の名曲をライブで再現!さらに内田直之がそのライブ・ミックスを担当し、ブラック・アークのマジカルな音響宇宙を再現!

【SUPPORT DJs & BAND】
●MURO:King Of Diggin’がリー・ペリーを祝うべくセレブレーションセットで参戦!
●森雅樹 (EGO-WRAPPIN’):EGO-WRAPPIN’の活動でもしばしば垣間見られるジャマイカ音楽への愛情が炸裂する!
●工藤 BIG ‘H’ 晴康:リー・ペリーとの邂逅によりその身をレゲエに投じた破天荒おやじももちろん登場!
●藤川毅:ジャマイカ音楽研究家/元レゲエマガジン編集長が遠方よりはるばる駆け付け、リー・ペリー・トリビュートセットを披露!
●TOMMY FAR EAST:レゲエ界屈指のセレクターとして世界を股にかけ活躍する男トミー・ファー・イーストが参戦!
●DUPPIES BAND:遂に2ndアルバムを発売!日本の重要レゲエ・ミュージシャン達が集結したインスト・ダブ・バンドが登場!

【スペシャル・トーク・セッション!】開場より早く18:00開始!@LIQUID LOFT(2F)
出演:石井志津男 a.k.a. EC、工藤 BIG ‘H’ 晴康、藤川毅
必見!秘話満載!!日本のレゲエ・シーンの生き証人達がリー・ペリーを語る!

【PHOTO EXHIBITION】
●菊地昇、石田昌隆、グレート・ザ・歌舞伎町、3人のカメラマンがこれまでに撮りためた、稀代のフォトジェニック=リー・ペリーの写真を壮大に展示!

【REGGAE MARKET & POP-UP SHOP】
一夜限りのオフィシャルPOP-UP SHOPや日本が世界に誇るジャマイカ音楽のスペシャリティ・ショップDUB STOREが出店。CDやアナログはもちろん、 CA4LAとリー・ペリーのコラボCAP含むリー・ペリー関連グッズを販売!この日しか買えない物も!

【CA4LA x LEE “SCRATCH” PERRY】
CA4LAとリー・ペリーのコラボCAPが遂に実現!http://www.ca4la.com/

【映像上映】
リー・ペリーにまつわるさまざまな映像を特別上映
ENECT powers by みんな電力では、リー・ペリーの貴重な最新インタビューを掲載中!
http://enect.jp/people/lee-perry-interview/

【JAMAICAN FOOD】
虎子食堂が美味しいジャマイカンフードをお届け!

企画制作:BEATINK
主 催:渋谷テレビジョン
協 賛:CA4LA | みんな電力
INFO:BEATINK 03-5768-1277 [www.beatink.com]

前売チケット取扱い
●【ビートインクWEB販売】>>> beatkart (shop.beatink.com)
● イープラス [http://eplus.jp]
● チケットぴあ 0570-02-9999 [http://t.pia.jp] (Pコード: 300-861)
● ローソンチケット 0570-084-003 [http://l-tike.com] (Lコード:70681)
● 楽天チケット [http://ticket.rakuten.co.jp/]

プリンスのこと。

On 2016年4月23日, in 音楽, by dubbrock

prince-symbol-guitar

2016年早々に届いたデイヴィッド・ボウイの訃報にもガツンとやられたのだが、今回のプリンスの訃報にも驚かされた。デイヴィッド・ボウイの場合、素晴らしい新作が届くのと一緒に死がやってきて、驚くというか、最後までかっこいいというようなところがあった。

プリンスも新作『Hit n Run Phase Two』が届いたばかりだし、僕はその冒頭曲「Baltimore」はとても好きで愛聴しているところだった。しかし、ボウイの『ブラックスター』は、ボウイが死を覚悟して命を削って完成させた新作であり、作る側が最後の作品になると覚悟して作った作品だった。プリンスの『Hit n Run Phase Two』は、結果として最後の作品になってしまった作品だ。大きく違う。

僕のプリンスとの出会いは高校時代にさかのぼる。最初に買ったのは、セカンドの『プリンス』で、ラジオで聴いた「I Wanna Be Your Lover」がきっかけだった。でもリアルタイムで買ったのではなく、買ったのは81年ぐらいだったのではないかと思う。当時僕は17歳ぐらいだ。その頃はすでに3枚目『ダーティ・マインド』も出ていたはず。4枚目『Controversy(戦慄の貴公子)』が出た頃にはすでに欧米での評価も高まっていたし、セカンドも好きだったので、『Controversy(戦慄の貴公子)』を買うのは必然だった筈なのに、リリース直後は買わなかった。それは、プリンスの露悪趣味というか、音楽誌のグラビアなどで見るプリンスのエグい写真に抵抗があったから。でも次の『1999』で大ブレイクすると、そんなことも気にせず夢中になった。

最初は、殆どの楽器を自分で演奏しているという話に驚き、才能に狂喜し、『1999』のヴィデオ・クリップの美しい女性たちに夢中になり、いつのまにか虜になっていた。僕が最初に好きになったのは、「I Wanna Be Your Lover」だったから、ファンクのイディオムのアーティストと受け止めていたのだけれど、プリンスというアーティストと向き合うときにはいつの間にかジャンルというのを意識しないようになっていた。

『1999』以降は、ほぼアルバムが出るたびに購入してきた。『パープルレイン』『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』『パレード』『サイン・オブ・ザ・タイムス』…とほんとに凄かった。この時期の86年の初来日、横浜スタジアムにも足を運んだ。結果的にプリンスのバンド、レヴォリューションの解散ライヴともなったこの公演は素晴らしい体験だったし、ギタリストとしてのプリンスにも夢中になった。そして、『ブラックアルバム』問題。レコード会社との確執から正式にはリリースされなかったこのアルバム。インターネットのない時代、ブート盤がどこどこのレコード店に入荷しているらしいという情報を聞いて探したアルバム。その後すぐに『Lovesexy』がリリースされたわけだけれど、このあたりのゴタゴタがなければ、今見てる景色は少し違ったものになっていたかもしれないと思う。

その後、プリンスはワーナーと再契約し、レコード会社の副社長にまで就任したにも関わらず、レコード会社との関係はいいものとならなかった。アーティスト名をシンボルマークにしたり、契約を消化するためのようにも見えるリリースもあった。レコード会社とのいざこざが売れるレコードを作らせたい会社側と、自分の思う作品を作りたいアーティスト側の確執という簡単な理由で片付くことではないのはわかっているけれど、この確執がプリンスの創作活動を歪なものにしてしまったのは残念だ。しかし、プリンスがアーティストの権利問題を僕らに肌身を持って教えてくれたことは大きいことだった。

2000年以降では、『3121』『アート・オフィシャル・エイジ』とプリンス復活を感じさせる新作を放ち、最近の『Hit n Run Phase』もいい作品だと思う。

しかし、しかしだ。プリンスの才能はこれらのアルバムにはおさまっていないと、多くの人たちは思っていたのではないだろうか? 少なくとも、僕はそう思っていた。そんな中途半端なままでプリンスがいなくなってしまったことがショックで仕方ないのだ。『Hit n Run Phase Two』の美しいワルツ、8曲目「When She Comes」を聴きながら、僕は自分のあいた穴の大きさに驚いている。