こだま和文さんの発売された音源での中でコレだけは手にすること出来ないかもなと思ってきたアルバムがこの池田満寿夫と小玉和文『an endless』。幸運もあって入手したわけですが、すごくいいアルバム。
1984年とクレジットされているから、既にミュート・ビート時代です。
何度もこだまさん本人に、あの音源コピーしてもらえませんか? とお願いしたかったけれど我慢してきた作品。
版画家であり、芥川賞作家でもある池田満寿夫(1934-1997)さんとのこの作品は、何の打ち合わせもなしにスタジオにあったアコースティック・ピアノとフェンダー・ローズ(エレピ)を即興で引く池田さんにこだまさんがトランペットで対峙したインプロヴィゼーション。片面1曲ずつ。
池田さんの奥様(ヴァイオリニストの佐藤陽子さん)の許諾がでないため、再発もCD化もされていない作品でお目にかかることも少ないけれど、入手できてホッとしている次第。
このアルバムについては、こだまさん自身も『いつの日かダブトランペッターと呼ばれるようになった』で書かれているので、未読の方はぜひ。
池田満寿夫と小玉和文『an endless』ポリドール28MX1168