久々にDJやります。
1990年代後半から2000年代のはじめ、僕は米光達郎さんとLOVERS ROCK NITEというイベントを都内でやっていました。
その名の通り、ラヴァーズ・ロックばかりをかけるDJイヴェントです。ゲストをお招きしたこともありますが、基本的には米光さんと2人で6〜7時間レコードかけっぱなし。最初は自由が丘のマルディグラで始まり、その後は西麻布の小さいバー、それから青山のOJASラウンジと場所を変えながら開催しました。
当時はラヴァーズ・ロック自体に対する認知も低くて、僕らはもう少しラヴァーズ・ロックに興味ほしいよね、ぐらいの気分で始めたものでした。
当時の日本では、70年代のUKラヴァーズなんてジャネット・ケイ以外はあまり聴かれていないような時代でしたから、僕らは70年代のイギリス産のラヴァーズを中心にジャマイカ物なども取り混ぜてかけ続けました。
それと並行して僕はThis Is Lovers Rockというカセット(後にCDに)を無償で配布し、UKラヴァーズの普及につとめていました。これは3集まであります。
そうこうするうちにイヴェントの集客も増え、僕が配布していたカセットのシリーズがレコード会社やマガジンハウスの発行していたRELAXの編集部の耳に止まり、RELAX2001年11月号でラヴァーズ特集が展開され、Relaxin’ with LoversのCDシリーズがKi/oonよりリリースされることになります。
RELAXの特集では数多くのラヴァーズのレコードをピックアップし紹介しました。その選盤は僕が担当。
このラヴァーズ特集とRelaxin’のCDの影響は凄まじく、RELAXに掲載されたレコードはことごとく高騰していくことになります。Relaxinのシリーズからは和モノ・ラヴァーズのコンピも登場し、広い人気を獲得しました。そのRelaxinのシリーズもライセンス元との契約が切れてしまっていて再発もできない状態ですが、ここからリリースされたCDが今でも広く聴かれていることはとてもうれしく思います。ちなみに僕が選盤解説を担当しているのは、Relaxin’ woth Loversの1,2集です。
あれから16年もの時間を経て、今ではラヴァーズ・ロックの認知も評価も定着し、広く聴かれているようになっています。そしてまた最近ではラヴァーズの人気が再燃しているようでもあります。
そんな中、来る2017年12月9日大阪のコーナーストーン・バーにて開催されるLOVERS ROCK NIGHTにゲストとしてお招きいただくことになりました。Yodaさん、Pirates Mikiさんありがとう。
僕はDJ下手くそなのですが、僕がこれまで親しんできたラヴァーズの名曲の数々を時間の許す限りプレイする予定です。曲をじっくり楽しんでいただきたいので僕のプレイは基本ピッチ変更無しで曲もカットせず最初から最後までかけるスタイルの予定です。そこでかける曲は僕が集めてきたオリジナルのシングルのみの予定(多少の例外がある可能性はあります)。
関西では初のDJですし、ふらっと遊びに来ていただけると助かります。
ちなみに今回のフライヤーのデザインは、僕がレゲエ・マガジンの編集長時代に原稿を書いてもらっていた倉谷くん。なんかめぐり合わせですね。