dubforce 2018.7.10 渋谷クラブクアトロ

On 2018年7月2日, in 音楽, by dubbrock


スタッフを除けば、このバンドのライヴを一番見ているのは僕ではないかと思う。このバンド結成のきっかけとなったのは、当時病床にあった朝本さんのサポート・イヴェント、Asamoto Lovers Aid。2015年3月の開催。それから3年ほどになるが、首都圏での公演はもちろん、京都や大阪といった東京以外の公演も含め見ていない公演は多分3、4公演ほどではないかと思う。
Asamoto Lovers Aidでは、
エマーソン北村[key]
内藤幸也[G]
GOTA[Dr]
増井朗人[Tb]
DUB MASTER X[Mix]
Watusi(COLDFEET)[Bs]
巽 朗[Sax]
伊藤直樹[Dr]
會田茂一[G]
というメンバーだった。もちろんこのときバンド名はまだない。このときのライヴをきっかけに活動してみようとスタートしたのがdubforceだ。上記のメンバーから伊藤とギターの内藤幸也を除いたのが基本的な布陣で、最初はこれにトランペットの多田暁(S-Ken&Hot Bomboms)を加わえてスタート。中核となったのはGOTA、Dub Master X宮崎、増井という元ミュート・ビートのメンバー。多田の後、オレスカバンドのSAKI、そしてMCにいとうせいこうを加え、頻繁とは言えないかもしれないけれど、多忙なメンバーが多いながら、ライブを重ねていった。そして名刺代わりのカヴァー集CDも制作。手練ミュージシャン達によるダブ・バンドとして注目を集めてきた。
僕はなぜdubforceに注目したのか? それは、ライブでダブをやるということを今の時代にどのように極めていくかと言うことを見たかったから。そもそもダブというのはスタジオ芸術だ。マルチテープに録音された声や楽器をそれぞれのオンオフやイフェクトをかけることによって新たな楽曲=ダブとして成立させるもの。それをライヴという刹那的な場においてどのように実践していくのか? そして決してレゲエ・オンリーなミュージシャンではない人たちがどのようなダブを作ろうとするのか?  僕の主な興味は上の2点に集約される。そんな興味を持ちながらこの3年、このバンドのライヴを見てきた。当初は、やはりカヴァー曲が多かったことも有り、自分たちの好きなメロディーをダブで表現したり、美しいホーン・アレンジを乗せる表現を中心に行われた。
エマーソン北村の代わりに舘山一平、巽朗の代わりにKEMURIの小林建がバンドに参加してからも基本的には同様のスタイルでライヴは行われたが、いとうせいこうのMCの割合は多く、ミュート・ビートと比較する必要はないけれども、インスト・ダブというよりは、どちらかというとニュー・スタイルのダブポエット的な側面もあったし、結構音数の多い感じのライヴが続いてきた。
しかし、最新7インチで最近のライヴのレパートリーだったSAKIが歌う「光り出しそうだ」をB面に、そのダブ「LIAR DUB」をA面にリリースすることからもおわかりのように、dubforceは次のステップに入っていると言っていいだろう。カヴァーを中心とした耳馴染みの曲をダブ化、そしてそこに、いとうのスポークン・ワーズを加えるというやり方から、ライヴのダブとは!?という次元に進むに違いない。
きっとその第一歩目が7月10日のクアトロ公演になるはず。この日はゲストにオープンリール・アンサンブルの和田永、そしてMUTE BEATのリーダーだったこだま和文の参加が発表された。
2010年のライヴ『Dub Clash』では、ドラムがスタイル・スコットだったし、増井が不在だった。『Dub Clash』については小生の過去のこれをご参考に。となると、こだま、GOTA、宮崎、増井が揃うのは1996年のKODAMA & GOTA(これも東京公演はクアトロだった)以来、22年ぶり? かと思ったけれど、2008年のOVERHEAT25周年、一夜限りのミュートビート再結成以来ですね。10年ぶり。
このクアトロ公演、とにもかくにもdubforceが踏み出すであろう新たな一歩を確認するために足を運ぶべき公演だ。ぜひとも多くの人にライヴのダブを体感してほしい。

@SHIBUYA CLUB QUATTRO
日程:7月10日(火)
場所:渋谷クラブクアトロ
時間:Open19:00 / Start20:00
料金:
前売り 4,000円(+Drink Charge)
当日 5,000円(+Drink Charge)
チケット発売日:4月21日(土)
チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:114-300)https://t.pia.jp(オンラインチケット購入はこちら)
ローソンチケット:0570-084-003(Lコード:70652)http://l-tike.com(オンラインチケット購入はこちら)
e+:http://eplus.jp(オンラインチケット購入はこちら)

チケット取扱店
HESHDAWGZ(03-3475-3475)
HMV record shop 渋谷(03-5784-1390)
HMV record shop 新宿ALTA(03-5362-3360)
Dub Store(03-3364-5251)
JET SET 下北沢店(03-5452-2262)/ ※4/22より取扱い
REDPOT(048-854-0930)

MORE INFO: http://www.club-quattro.com/shibuya/

 

2 Responses to dubforce 2018.7.10 渋谷クラブクアトロ

  1. 近所のひと より:

    kodama&gotaは1996年です

  2. dubbrock より:

    あー! ライブ盤が出たのが2002年でしたー! すっかりボケててすいません! 訂正します! ご指摘ありがとうございました!

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